新作歌舞伎 FINAL FANTASY X 観劇~FFファン目線の感想編~
新作歌舞伎 FINAL FANTASY Xを見てきました!
最近、といっても年明け以降か2月になってからかな?
CM、特に深夜帯の時間でよく見たあの作品・・・
歌舞伎には正直それほど興味はなかったんですが、子供のころから生粋のFINAL FANTASYファンですから、これは見逃せないとのことで早速見てきました!
この記事はTKDの個人的な感想をつらつらと書いている記事になります。
いろいろ書いてたら少し時間かかってしまいましたが、作品紹介や原作紹介・会場案内なども下記リンクにまとめているので、ぜひご覧ください。

FFファンの目線の超主観的感想 新作歌舞伎 FINAL FANTASY X
最後かもしれないだろ?
だから、全部話しておきたいんだティーダ
ということで、新作歌舞伎 FINAL FANTASY Xの感想話させてください!
来る3月10日・・・
公演日としては2週目開始?1週目終わり?
ちょっと数え方とかよくわかりませんが、けっこう序盤も序盤で見てきたと思います。
実は、何を隠そう完全にただのFFファンでして・・・
オンラインを除き全作結構やりこんでいるという・・・
ただ、歌舞伎は高校生の時に学校行事で1回だけ観劇しただけで特に興味もなかったんですが、原作がFFという1点だけで見てきました!
しかもSS席!大奮発ですよね。
それにしてもほんと思い切ったと思います。
FFは大人気シリーズですし、Xは中でも特に人気の作品ですので、きっと気になっている人がいると思います。
そんな迷ってる人が観劇を決意する一つのきっかけにでもなればいいと思い、記事にしてみることにしてみました。
新作歌舞伎、本当に面白かったですよ!
あとで詳しく書いていきますが、FFファンも大満足の仕上がりだと思います。
歌舞伎ファンより原作ファンのほうがたぶん楽しめるんじゃないかな?
個人的な注目点や印象的だったところも書いていきますので、最後までお付き合いいただけたら幸いです。
総評
とにもかくにも本当に面白かったです!
別に回しもんじゃないですよ(笑)
ただのFFファンの30代会社員です。
FINAL FANTASYが好きだから観に行こうと思いましたが、歌舞伎はな・・・というのが正直なところでした。
ところが観てみたら、面白さ半端なかったです。
FFXの世界観と歌舞伎らしさが見事に融合した世界観
違和感のないアレンジで細部まで原作をトレースしたストーリー
キャラクターのイメージを崩すことなく、よりキャラクターらしく演じ切る役者さんたち
どこをとってもFF好きなら楽しめる要素しかなかったです。
FF好きで観ようかどうしようか悩んでる人は、絶対行ったほうがいいです。
純粋にストーリーだけ楽しめるFINAL FANTASY・・・
こんなFFは新作歌舞伎 FINAL FANTASY Xの他にはありません。
僕は、また、泣けるだろうか。僕は、まだ、泣けるだろうか。
FFX HDリマスター版キャッチコピー
その答えが間違いなくそこにあります。
今すぐ予定を確保!
新作歌舞伎は歌舞伎だけど歌舞伎じゃない。でもやっぱり歌舞伎だ。
新作歌舞伎っていうとやはり歌舞伎ですよね。
歌舞伎は高校生の時に1度だけ学校行事で観ましたが、正直退屈でした。
FFと歌舞伎の組合せはどうなるんだろう?
古典歌舞伎のような感じになってしまってるんだろうか?
でも、FINAL FANTASYだから面白いはず!
そんな興味と期待と不安が入り混じる中観に行きましたが、不安は完全に取り越し苦労でしたね。
FFはやっぱりFFでした。
しかも、要所要所の言葉遣いや動きに歌舞伎が主張しますが、基本は現代劇といっても過言ではなかったです。
もしかしたら生粋の歌舞伎ファンには物足りないのかもしれないけど、僕みたいな歌舞伎初心者にはすごく入りやすいです。
ちゃんと原作に忠実に作られたストーリーに加え、
初心者でもわかる”歌舞伎らしさ”をしっかりと楽しませてくれました。
今回はFINAL FANTASYでしたが、ONEPIECEとかも確かありましたよね?
新作歌舞伎は、歌舞伎の入り口としても最適なんじゃないかと思います。
これなら歌舞伎好きになれそうでした!
実際多かった客層は、歌舞伎初心者のFF大好きさんが多かったみたいです。
ものすごい演技力!歌舞伎役者の実力を肌で実感
原作の実写化というか、こういう作品って、正直キャラクターらしさが出てない役者さんいますよね?
メイクや衣装の力もあるとは思いますが、歌舞伎役者さんたちの演技力はものすごかったです!
ゲームから出てきたまんまじゃないか?って思うくらいに特徴をしっかりとらえてなりきってます。
ほんと、どんだけゲームやり込んだの?(笑)
いや、実際に比べちゃうと違うんですよ?
僕も今ゲームやり直してるんでわかりますけど。
ただ、しっかりキャラクターをキャラクターとしてキャラクターらしく演じてるんです。
これが歌舞伎役者さんの実力か・・・と感嘆しました。
けっこうドラマや映画などにも歌舞伎役者さん出てますが、理由の一端を垣間見た気がします。
ユウナがユウナよりもかわいいんじゃないの?
読んで字の通りです。(笑)
最初の登場シーンからドキッとしました。
本当に美人で動きも声も姿も、もう本当に女性にしか見えませんでした。
美人すぎて全く目が離せませんでした。(笑)
しかも前節で書いた通りの演技力で完全にユウナをものにしていました。
あの独特な間を取ったしゃべり方。
内に秘めた強さ。
異界送りのしなやかな動き。
たぶん、男性も女性もみんな好きになると思います!
P.S.
異界送りについては役者さんを誉めるべきか、20年前にあれだけのCGを作った技術を誉めるべきか・・・
原作ファン文句なし!忠実な再現性
こういうのって結構原作から改編されてるところとかあったりするじゃないですか。
原作はこうだったのに・・・とか、
これなら原作のほうがよかったな・・・とか、
熱心な原作ファンほどこういう風に思うことってドラマとか映画とかでも結構あると思うんです。
ところが、僕はこの作品にはそんなこと全くと言っていいほど感じませんでした。
むしろすごく原作に忠実なつくりをしてくれたな、って思ってます。
もちろん、配役や時間の都合上微妙に変わっているところもありました。
ですが、セリフ回しや関係性など大きな違和感を抱くような変更は一切なかったと思います。
そういった配慮は、前後編合計6時間以上にも及ぶ長い公演時間にも表れていると思います。
FFXって結構超大作だと思うんです。
映画みたいに2時間に収めようとかすると絶対どこかで不具合が出ると思うんです。
それを表現しきるにはこの時間が必要だったと確信してます。
きちんと時間をかけてやりきってくれたことにただただ感謝しかないです。
やはり、スクエニ完全協力だけありますよね。
このイラストも野村さん書下ろしですってよ。
ちゃんと新作歌舞伎 FINAL FANTASY Xの衣装になっとるね。
でもやっぱりココがちょっと不満です。
本当に面白くて、本当に観に行ってよかったと思ってます。
だけど、僕は長年FFをプレイし続けてきた自称日本FFファン100選のTKD。
ちょっとだけ、本当にちょっとだけ突っ込みを入れさせてください。
ジェクトのみやげはそれやないで?それはチャップの形見や
みなさん、わかりましたね。
ここはちょっと言わずにはいられないところでしたね。
冒頭のザナルカンドでシンと遭遇した際にアーロンに渡されるのはロングソードのはず。
ただ、実際に獅童さんが渡したのはフラタニティなんだよな~
たしかに、フラタニティのほうがカッコいいけど・・・
チャップの話が出てこないことはなかったから、普通にワッカがフラタニティ渡せばよくね?
ユウナの負けず嫌いさは出てこない・・・かな?
ユウナって結構負けず嫌いでムキになっちゃうような一面もあるんです。
ですが、新作歌舞伎の中ではやさしさや強さがだけにフォーカスされすぎてたかな?
まあ、悪いわけではないんですけど・・・
ジェクトシュートチャレンジは欲しかった!
ティーダが最初から使えるのはスフィアシュート。
でも、ルカでの大会でキーになるのは連絡船ウイノ号(キーリカ~ルカ)で習得するジェクトシュート※なんです。
しかもこのシーンは結構重要でないですか?
父親を嫌いながらも実は背中を追いかけてしまっていて、その背中に手が届きそうになる瞬間です。
あったほうがよかったな~
※正式にはジェクト様シュート3号。1号2号はありません。
ルカの大会はシーモア杯にする必要あった?
たしか、マイカ総老師在位50年記念杯ではなかったか?
ここは、尾上松也さんを押し出したい気持だったんでしょうかね?
そこまで無理しなくても、シーモアの出番はあったと思うけど・・・
さいごに・・・
細かい突っ込みはちょいちょい出ちゃいましたが・・・
裏を返せば、そんな細かいところしか突っ込みどころがないくらいに楽しんできた、ということです。
本当に面白かったし、本当に観てよかったし、本当にFFでした!
観たらゲームをやりたくなったし、ゲームをやったらまた見たくなりました。
正直なところ、ゲームをエンディングまで進めたらもう一度観てこようかな?とも思ってます。
新作歌舞伎FINAL FANTASY X、FFファンの方には本当におすすめします。
4/12までと意外と期間ないので、気になってる方はお早めに!
B席でも約\20,000ですが、SS席でも金額以上の体験ができること間違いなしです!
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